わきが・多汗症の汗腺抑制注射
汗腺抑制注射という薬剤を汗が気になっている部位に汗腺抑制注射によって、発汗を止め、多汗症を治すことができます。
腋窩多汗症(わきの多汗症)に対しては、汗腺抑制注射によって、ワキの発汗を止めることができます。
汗腺抑制注射の持続期間は6ヶ月弱です。わき以外の多汗症には、手の平の汗が増加する手掌多汗症、足の裏の汗が増加する足底多汗症、頭皮や額の汗が増加する頭部多汗症、顔面多汗症がありますが、これらの部位にも同様に汗腺抑制注射によって発汗を止めることができます。
当院では、脇汗だけでなく、手汗、足汗、頭の汗、顔汗にも積極的に汗腺抑制注射治療を行っています。
また、「わきが臭」がする「わきが体質」の方でも、汗腺抑制注射によって、臭いがかなり軽減します。
「わきが臭」の改善には汗腺抑制注射に加えて、脇のレーザー脱毛を併用することでさらに「わきが臭」は抑えられます。
当院のわきが・多汗症治療の特徴
専門医が担当します
当院では、専門医がわきが・多汗症治療を担当します。
ベストな治療をご提案します!
当院の美容外科専門医は、その経験を踏まえ、患者様の状態に合わせてベストな治療をご提案します。
当院では根治的手術・ビューホット治療を含め、あらゆるわきが・多汗症治療に対応することができるため、病院の都合に合わせた偏った治療をおすすめするのではなく、患者にとって最も良い選択肢をご提案します。
顔汗・頭汗・足汗・手汗も注射治療で抑制できます!
当院では脇汗・顔汗・頭汗・足汗・手汗の汗腺抑制注射治療を2003年から導入しております。 わきの汗だけではなく、他の部位のわきが・多汗症についてもどうぞご相談ください。
ビューホット治療も可能です!
当院では、多汗症治療の新しい治療方法「ビューホット治療」も可能です。
詳細は「ビューホット治療」をご参照ください。
コラム
発汗のしくみ;どうして汗腺抑制注射で発汗が抑制することができるのか?
どうして汗腺抑制注射で「わきが臭」まで改善するのか?
汗を出す体の器官を汗腺と言いますが、汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。
(*汗腺についてくわしくは「わきがとは」の項をご参照ください。)汗腺抑制注射はエクリン汗腺からの発汗を抑制する効果があります。
汗腺にしても、筋肉しても、体が反応するのは神経から伝わった信号を汗腺や筋肉が受け容れるからです。
この神経の信号の正体は、神経末端(神経の一番端っこ)から放出される神経伝達物質という物質なのです。
神経伝達物質はそれが放出される神経の種類によって異なります。神経伝達物質にはアセチルコリン、アドレナリン、ドーパミンなどがあります。
エクリン汗腺に信号を出す交感神経の神経末端の神経伝達物質はアセチルコリンです。汗腺抑制注射はこのアセチコリンの放出を抑制することで、発汗を抑制しているのです。
一方、汗腺抑制注射で「わきが臭」が改善するのは、汗腺抑制注射がアポクリン汗腺からの発汗を抑制するからではないのです。
そもそもアポクリン汗腺への神経伝達物質はアドレナリンなので、汗腺抑制注射の抑制は受けません。
「わきがとは」の項でも説明していますが、アポクリン汗腺から出る汗自体には元々臭いはなく、エクリン汗腺からの発汗で湿潤状態になった皮膚で、アポクリン汗腺から出る汗がワキの皮脂腺から分泌される脂肪酸と一緒に、ワキの皮膚の細菌に分解されると、臭いを発するようになります。
汗腺抑制注射で「わきが臭」が軽減するのは、エクリン汗腺から発汗を抑えることでこの湿潤状態が改善し、皮膚の細菌の増殖を抑えるからです。
また、ワキのレーザー脱毛を併用することで「わきが臭」が抑えられるのは、皮膚の細菌の増殖を手助けしているワキの毛を脱毛するからです。
どうして脇・手の平・足底だけ発汗が多いの?
脇・手の平・足底の発汗が多い理由は主に二つあります。
ひとつはエクリン汗腺の皮膚への分布が一様ではなく、脇、手の平、足底に最も多いからです。
次いでエクリン汗腺が多いのは、顔面などの露出部で、あとは頸部、体幹、四肢の順番です。
二つ目の理由としてはエクリン汗腺からの発汗の仕方が部位により異なるからです。
エクリン汗腺からの発汗の仕方には、温熱性発汗、精神性発汗、味覚性発汗の3種類があります。
温熱性発汗とは、体温の調節をするための発汗で、手掌、足底を除く皮膚の汗腺で起こります。
精神性発汗とは、緊張したときや元々エクリン汗腺をコントロールしている交感神経の活動が高い場合に起こる発汗で、脇・手の平・足底の汗腺で起こります。
味覚性発汗は、辛いものや酸っぱいものを食べたときに起こる発汗で、顔面の汗腺で起こります。
脇・手の平・足底はちょうど精神性発汗の部位で、温熱性発汗とは関係なく発汗するので、量も多いのです。
また、汗腺抑制注射で脇・手の平・足底の部位の発汗を抑制しても、かわりに他の部位が発汗して困ることがないのは、体の他の部位の発汗と脇・手の平・足底の部位の発汗では、そもそも発汗の仕方が違うからです。
汗腺抑制注射の流れ
step
1
冷却
痛み軽減のため、汗腺抑制注射部位をよく冷却します
step
2
必要に応じて麻酔
当院ではマスク麻酔による完全無痛麻酔も可能です
step 3
汗腺抑制注射注入
汗腺抑制注射
(汗腺抑制注射開始より約3分程度)
step 4
終了・効果
汗腺抑制注射後3~4日目には効果が現れ始め、6ヶ月弱持続します。
- 汗腺抑制注射の効果の持続には個人差があります。
たまに1年も汗腺抑制注射の効果の持続を実感される方もいます。 - 手汗・足汗の汗腺抑制注射は冷却だけではかなり痛みが強いため、マスク麻酔による完全無痛麻酔をおすすめします。
(マスク麻酔の場合は、治療3時間前は食事をしないでください。)
わきが・多汗症の汗腺抑制注射の長所と短所
長所
汗腺抑制注射は注射ですので、手術にくらべて非常に手軽に受けることができます。
短所
汗腺抑制注射の効果が一時的である点です。
わきが・多汗症治療として使用する場合、汗腺抑制注射の効果の持続は通常約6カ月弱です。
*たまに1年も効果の持続を実感される方もいます。
わきが・多汗症の汗腺抑制注射の料金
わきが・多汗症の汗腺抑制注射(すべて税込表示) | |
---|---|
汗腺抑制注射(両わき)保証付き |
88,000円 |
汗腺抑制注射(両手の平) | 88,000円 |
汗腺抑制注射(両足の裏) | 88,000円 |
マスク麻酔 | +33,000円 |
手・足 2回目以降(麻酔込み) | 77,000円 |
手・足 2回目以降(麻酔なし) | 66,000円 |
汗腺抑制注射(顔) | 44,000円 |
汗腺抑制注射(頭) | 88,000円 |
マスク麻酔 | +33,000円 |
セルファーマ デオドラントクリーム 1本 | 5,500円 |
※上記はすべて自由診療となります
Contents
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